非結核性肺抗酸菌症のこと
「非結核性抗酸菌症」
特発性間質性肺炎が判明する前に
母についていた病名です。
非結核性抗酸菌症とは、
結核菌以外の、
水中や土壌など
どこにでもいるような菌に
感染してしまうことで、
肺に支障をきたす病気です。
マック菌という菌への
感染であることが多いため、
肺MAC症(肺マック症)とも
呼ばれるそうです。
結核と違い、
かかってしまっても
周囲の人には移りません。
咳や息苦しさの症状があるものの、
比較的進行は緩やかで
治ることもあるとのこと。
「どういうわけか、中年以降の、
やせ形の女性がこの菌に好かれやすくてね~」
と、主治医の先生は話しておりました。
ちなみに、母は条件ど真ん中でした…
ただ、あとから思い返せば
やはり心に引っかかるのが、
その当時、様々な検査をしたのに
原因菌が判明しなかったという点。
「原因菌が何か、
はっきりは分からなかったのよ。
菌がこれだ、と断定はできないけれど
非結核性抗酸菌症だろう…って。」
母が話していたこの病名は
10年前はまだあまり知られておらず
わたしにとっても初めて聞く名前でした。
へぇ~~そういうのもあるのか。
漢字が並んだ難しい名前だな。
くらいの認識で、
当時は聞いていた記憶があります。
先にも書いた通り、
比較的症状が軽微なときもあり
抗生剤と咳止め、
定期的なレントゲンと血液検査で
母はかなりの期間を、
問題なく過ごすことになります。
おそらくこの当時から
間質性肺炎だったのだろう。と、
後に医師から宣告されることになります。